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物流環境保全活動賞に北越コーポ・日通など3社

2020年6月8日 (月)

環境・CSR日本物流団体連合会は8日、第21回物流環境大賞の受賞者を決定し、公表した。

部門賞の「物流環境保全活動賞」には、北越コーポレーションら6社の鉄道モーダルシフト、日本梱包運輸倉庫ら4社の海上輸送モーダルシフト、日本通運ら3社の鉄道輸送モーダルシフト――の3件が選出された。概要は次の通り。

■北越コーポレーションら6社の鉄道モーダルシフト
受賞者:北越コーポレーション、北越物流、日本紙運輸倉庫、エービー産業、日本貨物鉄道、センコー

概要:三重県から新潟県への含水パルプの輸送について、トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトを実施し、CO2排出量の削減と輸送効率化を実現した。新潟県から愛知県へ片道の製品輸送となっていたコンテナに着目し、帰り荷を積載することでコンテナラウンドユースを可能としたほか、鉄道輸送に切り替えるにあたり、新潟工場で一定量ストックすることでリードタイムに余裕を持たせ、輸送障害にも対応できる体制とした。

■日本梱包運輸倉庫ら4社の海上輸送モーダルシフト
受賞者:日本梱包運輸倉庫、東都積水、九州積水工業、オーシャントランス

概要:群馬県・佐賀県間の雨どいと下水道のふたの輸送について、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを行った。21メートルフルトレーラーをフェリーに積載するという新たな取り組みを実現するため、乗務員の習熟や積込時間の変更に苦労したが、10トン車2台分の荷量を定期便として輸送することに成功。これにより、ドライバーの省力化、輸送効率化を実現した。

■日本通運ら3社の鉄道輸送モーダルシフト
受賞者:日本通運、トーヨータイヤ、日本貨物鉄道

概要:三重県から全国各地へのタイヤの輸送について、トラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトを行った。貨物駅の特性にあわせて31フィート空コンテナを活用したラウンドユースや、12フィートコンテナを利用し、輸送ルートを11まで拡大した。また、輸送枠の安定確保のためリードタイムを延長した配達日を設定し、余裕のある土日の列車を利用した。この取り組みでは、貨物駅の無料留置を活用し、季節波動や輸送障害にも対応する。