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NPC、太陽電池製造装置事業で世界生産・短納期体制を強化

2010年9月6日 (月)

産業・一般真空包装機と太陽電池メーカーのエヌ・ピー・シーは6日、ドイツで7月に倒産した真空ラミネーター製造会社MeierSolarSolutionsGmbH(MSS社)の事業を譲り受けるため、受け皿となる現地法人を設立したと発表した。

 

子会社のNPCヨーロッパが全額出資して孫会社を設立したもので、MSS社の破産管財人と事業の譲受けに関する契約を締結。契約成立の前提条件となっていた旧MSS社の大口債権者から同意を取り付け、取得代金の払い込みも完了した。

 

旧MSS社は、NPCグループにとって真空ラミネーターの競合先だったが、7月に倒産。その後、旧MSS社の破産管財人が8月25日に旧MSS社の資産などに関する入札を行ったため、NPCは太陽電池製造装置事業での技術融合・柔軟な生産体制の構築・世界サービスネットワークの強化などを目的に入札していた。

 

これにより、NPCは旧MSS社の事業を引継ぎ、太陽電池モジュール製造装置市場でシェア拡大、世界最先端のノウハウの構築を強化するための技術の融合、日独2か国でのフルラインナップの生産体制による世界生産体制の最適化、為替リスクの排除・納期短縮・輸送コストの削減――といった効果を見込む。サービス拠点ネットワークはアジア13拠点、欧州7拠点、米国3拠点に拡大する。