財務・人事日本貨物鉄道(JR貨物)は12日、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の3行と総額210億円の「震災・大雨対応型コミットメントライン」契約を締結したと発表した。
コミットメントライン契約は、銀行と契約した期間・融資枠内で融資を求めた場合に銀行側が融資を実行することを約束するものだが、一般的なものは、震災や大雨などの大規模災害時は金融機関の貸出不能事由とされ、災害発生直後に必要な資金を確保できないおそれがある。
そこで、同社は震度6弱以上の地震や24時間あたりの降水量が600ミリ以上の降雨など、一定規模以上の震災や大雨などを金融機関の貸出不能事由から外したコミットメントライン契約を大手3行と締結。大規模災害発生時や新型コロナウイルスのような感染症発生時でも、融資枠の範囲内で資金調達が可能となった。
今回の契約について同社は「自然災害などに対する体制整備は経営上の重要課題の1つであり、コミットメントラインを導入することで、有事に資金調達ができないリスクを軽減できる」としている。