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宅配効率化「SmaRyu Post」とルート最適化「Loogia」がサービス連携

全国200郵便局でAIツール導入、新人でも配達容易に

2020年6月15日 (月)

話題日本郵便、CBクラウド(東京都千代田区)、オプティマインド(名古屋市中区)の3社は15日、CBクラウドの宅配業務効率化システム「SmaRyu Post」(スマリューポスト)とオプティマインドのルート最適化システム「Loogia」(ルージア)を連携し、これらを日本郵便が全国200の郵便局で試験導入すると発表した。

CBクラウドの「スマリューポスト」は、配送車内の荷積み位置指定、配送ルート作成、経路ナビゲーション、配送ステータス管理、電子サイン――など、配達に必要な一連の機能をスマートフォン上で一括提供するもので、配達先の駐車位置や入館方法といった熟練ドライバーしか知らない情報を共有できる機能も搭載されているため、新人ドライバーでも効率的な配達業務が可能となる。

オプティマインドの「ルージア」は、配送先の時間指定やラストワンマイルならではの道路事情など、30項目以上の制約を考慮した上で最適な配送ルートを導き出すもので、配送実績をGPSから収集しAIが学習することで、走行速度や駐車位置、熟練ドライバーのノウハウを反映した、よりスムーズな配送経路を自動的に提案する。

今回の取り組みでは、「スマリューポスト」と「ルージア」が提供している配送ルート自動作成機能とナビゲーション機能を連携して精度を高め、「スマリューポスト」の配達補助機能と組み合わせることで、新人ドライバーでも熟練ドライバーに匹敵する業務スピードと効率化を目指す。

日本郵便は、誰でも簡単に配達できる仕組みづくりによって、宅配業界の業務負荷軽減と人手不足解消を目指しており、これまで開発に協力してきた両社の効率化・最適化システムが実証実験で一定の成果を上げたことから、今回の試験導入に至った。

同社は6月から全国200の郵便局に順次導入し、「ゆうパック」「ゆうパケット」などの配達に活用。試験導入は2021年3月まで続けられる。

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