荷主日立建機は18日、LIXIL(リクシル)と共同で、四日市港の輸出入コンテナラウンドユースを19日から開始すると発表した。
この取り組みでは、LIXILの輸入エクステリア商材を積んだ海上コンテナを四日市港からLIXIL物流の水口物流センター(滋賀県甲賀市)に輸送し、中身を取り出した後、空コンテナを1.5キロ離れた日立建機ティエラの滋賀工場(同市)に回送、日立建機ティエラがミニショベルやミニホイールローダなどを積み込んだ後、再び輸出のために四日市港に輸送する。
従来は輸出・輸入それぞれに片道65キロの空コンテナ輸送が発生していたが、両社はこの取り組みで空コンテナ輸送区間を1.5キロに短縮し、CO2排出量を年間40トン、輸送費を20%削減できるという。
日立建機は、2018年度から国内の開発・生産拠点の再編を進め、今年度は日立建機ティエラで新たにミニホイールローダの生産を開始。輸出用の建設機械が中長期的に増加する見通しの日立建機ティエラを、ミニショベル、ミニホイールローダの生産拠点にするため、従来の物流体制を見直し、異業種であるLIXILとのコンテナラウンドユースを構築した。今後、ほかの貿易港でもコンテナラウンドユースの拡大を目指す。