EC高価格商材を中心に買取販売サービスを展開するバイセルテクノロジーズ(東京都新宿区)は26日、同社の物流倉庫を千葉県船橋市の大型マルチテナント型物流施設「MFLP船橋II」に移転したと発表した。
出張買取を中心とする総合リユースサービス「バイセル」は、断捨離ブームによる自宅整理需要の増加を受けて、事業を開始した2015年から売上高がおよそ3倍に増加。同社は17年に、買取商品を集約する倉庫を千葉県習志野市に移設したが、事業拡大に伴う物量の増加によって、垂直に積み上げる在庫管理に課題を抱えていた。

▲MFLP船橋IIの外観(出所:三井不動産)
同社は「MFLP船橋II」に倉庫を移転したことで、在庫管理の課題を改善し、宅配買取事業の運営、着物・切手・古銭などの多様な商材の物品管理、販売戦略、ECの出品作業、催事の商品発送――など、一連の業務をすべて倉庫内で行う体制を整えたほか、セキュリティの強化や搬出入時間の削減といった効果も得られているという。
今後は、即時買取アプリ「CASH」(キャッシュ)事業やライブコマースの本格展開、EC事業と催事事業が連携した販売イベントなどを計画しており、これまでのノウハウを生かした多角的な事業を進めていく方針。