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北海道産ホタテ貝を香港へ、DHLがチャーター便

2020年7月2日 (木)

ロジスティクスDHLグローバルフォワーディングジャパン(東京都墨田区)はこのほど、北海道産ホタテ貝を渡航制限中の香港に届けるため、千歳空港から香港空港まで週3回のチャーター便による空輸を開始した、と発表した。

北海道産のホタテ貝は、例年であれば6月から10月まで出荷シーズンが続く時期で、香港の日本からの農水産品輸入額は2019年に1.6兆円(18年比39%増)と増加傾向にあったが、新型コロナウイルスの感染拡大で渡航制限が行われているのが影響し、中国の玄関口となっている香港に北海道から直接、海産物を空輸できない状態に陥っていた。4月には日本の海産物輸出額が229億円から149億円まで落ち込んだ。

こうしたなか、DHLグローバルフォワーディングジャパンによるチャーター輸送は、千歳空港から香港空港への唯一の直行便で、同社北アジア南太平洋地区CEO兼DHLグローバルフォワーディングジャパン社長のチャールスカウフマン氏は「数週間続いた渡航制限が徐々に解除されつつあるが、各国とも回復には時間がかかっており、新鮮な生鮮魚介類を日本から海外の消費者に届けることは急務だった。日本の海産物の輸出入を扱う主要なフォワーダーの1つとして、当社がパートナー各社と協力して千歳空港から香港空港へ、制限解除後初の貨物直行便を迅速に手配できたことは非常に誇り」と話している。