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メディセオ、GDP準拠の多目的物流拠点が竣工

2020年7月15日 (水)

拠点・施設医薬品・医療機器卸のメディセオ(東京都中央区)は15日、43億円を投じた物流拠点「メディカル流通センター東京」を竣工した。9月から稼働を開始する。

昨年8月22日まで稼働していた同社「東京物流センター」をフル改築して立ち上げた多目的医薬品流通センターで、医薬品の適正流通ガイドライン(GDPガイドライン)に準拠した高水準の物流機能のほか、在庫保管、流通加工、トラックターミナルなどの設備を備えた。

▲メディカル流通センター東京(出所:メディセオ)

医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬といった幅広い商品流通需要に対応する「シェアリング・ロジスティクス・センター」と位置づけ、医療用医薬品などを取り扱う物流会社や、同社グループへ貸し出す計画。

同社は19年8月に三菱倉庫と提携しているが、新拠点では三菱倉庫傘下の医薬品専門運送会社「DPネットワーク」(埼玉県八潮市)が展開するGDP対応の輸送サービス「DP-Cool」(DPクール)に準拠した温度管理システムを採用し、24時間365日の温度監視など厳格な管理に対応した。

温度管理面では、10トン車、4トン車に対応する温度管理専用ドックを設置。医薬品専用トラックバースで荷受することにより、一定の温度帯で安定した品質管理を実現する。偽薬対策として、IDカードを使った入退館システム、ITVカメラを導入し、部外者が入館不可能な環境を構築して偽薬などの混入を防ぐ。

衛生管理面では、埃・塵対策として床素材にノンワックスリュームカーペットを採用。防虫防鼠・空気環境測定といった総合環境衛生管理も導入する。商品ラックには棚免震装置「ミューソレーター」を施し、自家発電設備、瞬時電圧低下補償装置を設置する。

■施設概要
名称:メディカル流通センター
所在地:東京千葉県浦安市港76-1
敷地面積:2万6447平方メートル(8000坪)
建築面積:1万4214平方メートル(4300坪)
延床面積:3万7781平方メートル(1万1429坪)
構造:鉄骨造、地上3階建て