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個人の軽貨物事業主向け運賃前払いサービス

2020年7月29日 (水)

ロジスティクスMIRAIS Tech(ミライズテック、横浜市南区)は29日、軽貨物運送事業への参入を希望する個人事業主向けに、業務委託料を前払いするサービス「PAYS」(ペイズ)の提供を開始した。

個人が負担する事業参入時の準備資金、運送業界特有の支払いサイトの長さをペイズで軽減し、軽貨物運送業に参入しやすくすることで、人手不足の解消につなげる狙い。

ペイズは、個人事業主が支払いサイトに捉われることなく、働いた売上を速やかに受け取ることができるよう開発したシステムで、利用者である個人事業主は、スマートフォンアプリから前払い申請を行うことで、1分後に指定口座へ業務委託料が振り込まれる。

EC市場の拡大に伴い配送需要が急増するなか、宅配便の取扱個数は10年間で35.5%増加しているが、、軽自動車検査協会によると事業用の軽自動車登録数は同じ10年間で16.7%の増加にとどまっており、市場の伸びに対して労働力の供給が追いついていない現状がある。

軽貨物運送では稼働日から90日後といった長い支払いサイトが珍しくなく、売上が入金されるまでの間はドライバーが駐車場代や燃料代といった経費を「立て替える」ことになる。

同社は「こうした背景が業界として大きな課題となっており、軽貨物運送業界の人手不足が解決されない大きな要因の一つとなっている」としており、こうした考えからペイズの立ち上げに至った。