財務・人事日本航空が3日発表した4-6月期(2021年3月期第1四半期)連結決算は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、売上高が78.1%減(前年同期比)の763億円、税引前営業損失は1343億円(前年同期は200億円の利益)、四半期包括損失は811億円(97億円の利益)となった。
このうち貨物・郵便事業は、国内・国際線を合わせた有償貨物トンキロが4割の大幅な減少に見舞われたが、世界的な供給減により貨物郵便輸送の需給ひっ迫が続くなか、同社は旅客機を利用した貨物専用便を積極的に飛ばし、4-6月に3754便を運航。
物量が大幅に減少した一方、これらの取り組みにより単価が上昇した結果、郵便・貨物収入は前年比プラス17%と、前年超えを達成した。6月からは、成田=バンコク線でZIPエア運航の貨物専用便も運航を開始している。