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フジHDが関汽運輸買収、2000台体制前倒し達成

2020年9月7日 (月)

ロジスティクス富士運輸(奈良市)を中核とするフジホールディングス(東京都港区)は4日、郵便輸送が主力の関汽運輸(大阪市住之江区)を買収したと発表した。関汽運輸のトラック保有台数は30台で、この買収により、フジHDグループ全体の保有台数は、2年後を目標としていた2000台の節目を前倒しで達成した。

関汽運輸は1969年に矢吹機工の商号で設立され、85年に関西汽船(現フェリーさんふらわあ)が関西と四国を結ぶ郵便輸送をフェリーからトラックに切り替えるタイミングで買収、社名を関汽運輸に変更し、郵便専用自動車を持つ限定された業態で郵便輸送をスタートした。

2016年には親会社が川西倉庫となったが、主力業務の郵便輸送は維持したまま、20年9月にフジHDグループ入りを果たした。2019年度の売上高は5.8億円で、大阪市住之江区の本社のほか、高松市に支店を構える。

社長にはフジHD傘下の中核運送会社である富士運輸(奈良市)の奥園浩二取締役が就任し、グループ代表の松岡弘晃氏も役員に名を連ねる。松岡氏は「車両数の増加によって輸送効率が高まり、労働生産性が上がる効果も見込める。次の目標は2025年に3000台」と事業拡大への意欲を示している。