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富士運輸、富山と宮崎の運輸企業をグループ化

地方企業を生かした全国ネットワーク構築の先例に

2021年7月16日 (金)

M&A富士運輸(奈良市)は、北陸トランスポート(富山県射水市)と日向商運(宮崎県日向市)の2社の全株式を譲受したことを明らかにした。富士運輸は、全国におけるネットワークをさらに強化することで、輸送ビジネスの事業基盤を固める。いずれも後継者が不在な地方運輸企業をグループに加えることで、事業拡大を加速する戦略だ。

富士運輸は2020年、富山県に初の拠点を新設。北陸トランスポートのグループ化により、同県内における事業基盤を強化できると判断した。富士運輸は、北陸トランスポートのブランド名も存続させながら、営業活動を推進していく方針だ。

また、富士運輸は日向商運がグループに加わることで、宮崎県に初進出を果たした。日向商運の手掛ける海上コンテナや原乳輸送に参入できることで、事業領域の拡大につなげられると判断した。

富士運輸はことし6月22日に北陸トランスポート、7月3日に日向商運とそれぞれ、株式譲渡契約を締結した。富士運輸の戦略は、地方における輸送ネットワーク構築事例として、注目を集めそうだ。