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スタートアップ資金調達ランキングに物流関連

2020年9月9日 (水)

調査・データ成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス(東京都港区)は9日、同社サービスのスタートアップデータベースを用いて「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」(2020年1月〜8月)を発表した。

ことしは、8月までに自動運転システム用オープンソフトウェア「Autoware」(オートウェア)を運営するティアフォーが、SOMPOホールディングスによる第三者割当増資の引き受けと株式取得により98億円の資金調達を実施。

同社は自動運転技術の社会実装に向けて、SOMPOホールディングスと開発を進めていく見込みで、今後は宅配車両やトラックへの応用が期待される。オートウェアは、トヨタの電気自動車「e-Palette」(イーパレット)に採用されることが明らかになっている。

このほか、ドローンを活用した配送サービスの実証実験や、空飛ぶクルマの開発を行うSkyDrive(スカイドライブ)が39億円の資金調達を実施し、14位にランクイン。

「越境ECサービス」や「訳あり品を売買できるアウトレットアプリ」などの事業もランクインしており、物流関連やEC関連の事業に注目が集まっている。

■国内スタートアップ 2020年1-8月・資金調達額ランキング
(出所:フォースタートアップス「スタートアップデータベース」)

順位社名事業内容調達額(億円)
1Mobility Technologiesタクシー配車アプリ「Japan Taxi」「MOV」など266.2
2VPP Japan電力コストの経営課題を解決する「オフグリッド電力供給サービス」100
3ティアフォー「Autoware」を活用した自動運転システムの開発98
4ヘイ誰でも簡単Coineyに使えるキャッシュレス決済サービス「」など91.2
5APB次世代リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発90
6Loop再生可能エネルギーを中心とした電力小売サービス「Loopでんき」など58.3
7inagoraホールディングス越境ECのトータルサービス「豌豆」53
8Paidy後払い決済サービス「Paidy」52.6
9ベルフェイス営業特化型Web会議システム「bellFace」52
10H.I.F決済代行・信用保証サービス「Fimple決済」50
11Kyashウォレットアプリ「Kyash」など47
12アンドパッド施工管理・業務管理システム「ANDPAD」の開発・販売・運営40
13レット訳あり品を売買できるアウトレットアプリ「Let」の運営39.5
14SkyDrive日本初の「空飛ぶクルマ」の開発など39
15FiNC TechnologiesAIを活用したヘルスケアアプリ「FiNC」34
16LayerXブロックチェーン技術などを活用した業務プロセスのデジタル化を推進30
17ispace月面調査プログラム「HAKUTO-R」など29.9
18AnyMind GroupAIを活用したマーケティングソリューション「AdAsia」など29
19GVECBDC(中央銀行発行デジタル通貨)プラットフォームの開発27.9
20UbieAIを用いた問診サービス「Ubie」の運営27.6

六甲山ドローン配送実験終了、セイノーなど5社参加