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アスクルロジ福岡拠点、障害者雇用評価され表彰

2020年9月18日 (金)

拠点・施設アスクルは18日、物流子会社アスクルロジスト(東京都江東区)が運営する福岡物流センターが「障害者雇用優良事業所」として高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞を受賞した、と発表した。

福岡物流センターで働くスタッフ(出所:アスクル)

同機構が毎年9月の障害者雇用支援月間に行っている障がい者の雇用促進と職業の安定を図るための表彰制度で受賞したもので、同センターに勤務する障がい者スタッフ2人も、「優秀勤労障害者」として同時受賞した。

福岡物流センターは九州全県と中国地方への出荷・配送を担っており、障がい者を積極的に多数雇用している。スタッフ2人の受賞は「模範的職業人として長期勤続している」ことが評価されたもの。

同社は2011年に「法定雇用率を満たすため」に障がい者雇用を開始したが、短期間で退職してしまい、再び雇用のため特別支援学校を訪問した際に「働く場所を提供するだけでは続かない、向き合う体制がなければ雇用はうまくいかない」ことに気づき、学校や支援機関、家族、医療といった地域全体で連携した仕組みづくりの確立へ本腰を入れて取り組んだ。

12年に特別支援学校から新卒者を採用して以降、毎年採用を行い、20年8月時点では福岡物流センターの社員298人のうち48人を障がい者社員が占める。障がい者の雇用率は16.1%、法定雇用率は24%に達し、センター内のピッキング、商品補充、梱包、検品、事務など幅広い業務に従事。応募者に対しての採用率は8年間で100%、定着率は75%に達し、年次の長い障がい者社員はリーダー職に就き、主力のスタッフとして活躍しているという。

同社では「これからも、福岡物流センターでの雇用事例を全国で展開し、重要な戦力としての障がい者雇用を進めていく。また障がい者だけでなく、海外留学生の受け入れや時短勤務などのダイバーシティのニーズも吸収し、あらゆる社員に対して安心して働ける環境づくりを進めていく」とコメントしている。