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外食向け青果の通販展開へ流通2社が合弁新会社

2020年9月23日 (水)

M&A外食向け青果物流通大手のデリカフーズホールディングスは23日、同業中堅のフードサプライ(東京都大田区)など4者共同で合弁会社「青果日和研究所」(東京都足立区)を立ち上げ、外食向け青果物の新たな販路と新たな流通システムを創出すると発表した。9月23日付で合弁会社の設立手続が完了し、10月1日から事業を開始する。

デリカフーズグループは全国16か所に拠点を構え、カット野菜や産直野菜を外食・中食産業向けに販売してきたが、新型コロナウイルスの影響で外食産業のマーケットが縮小。同社が長年手がけてきた国内の契約農家では、行き場を失った青果物が発生していることから、同業中堅で急成長中のフードサプライや、飲食店・販売店舗の運営コンサルタントを手がけるリトリーブ(東京都渋谷区)と組み、個人向け販売に参入する。

新会社では、「青果日和」ブランドを立ち上げ、新鮮な野菜や加工品の通信販売や実店舗販売のほか、アパレルや雑貨などを手がける企業とのコラボレーションで青果物の販売訴求につなげることも計画しており、2023年3月期に30億円の通過販売額を目指す。

また、デリカフーズとフードサプライは、これまで独自の流通・販売で事業を拡大してきたが、今後は独自販売を保ちつつ、流通面では共同調達・共同物流・共同開発を推し進めていくという。

▲「青果日和」のブランドイメージ(出所:フードサプライ)