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Gデザイン賞ベスト100に自動搬送車向け全方位車輪

2020年10月1日 (木)

認証・表彰日本デザイン振興会(東京都港区)は1日、グッドデザイン賞の2020年度受賞結果を発表した。独自性、提案性、審美性、完成度などの面で特に優れ、これからのモデルとなるデザインとして位置づけられる「グッドデザイン・ベスト100」の100件を含め、1395件が受賞。今後さらに審査を行い、10月30日に「グッドデザイン大賞」などの特別賞を決める。

物流関連分野では、横浜ゴムによる「ウルトラワイドベーススタッドレスタイヤ[903W]」と、富士製作所の車輪「ニンジャホイール」の2製品がグッドデザイン・ベスト100に選定された。

▲ニンジャホイール

トラックの後輪は複輪が用いられるケースが多い中、横浜ゴムの受賞製品である903Wは、一つの幅広タイヤにまとめることで軽量化と省スペース化を両立。積載重量や容量を増やしつつ、メンテナンス作業を簡易化するトラック用タイヤとして高い評価を受けた。

富士製作所のニンジャホイールは、あらゆる方向へ走行できる搬送車用の全方向移動車輪で、汎用キャスターの首振りによる揺れがなく、遠隔操作でプログラム通りにトレース走行を行う用途に適している。

物流業界で重要性が増す無人搬送車などに利用され、「従来よりも外径を小さくおさえながら、耐荷重を高めた点や、ローラを中央部で分割して軸をずらすことで滑らかな回転を獲得するなど、独自の工夫の積み重ねで高難度の目標を達成したこと」が評価された。