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中京圏の自動車輸出12か月ぶりに前年比プラス

2020年10月20日 (火)

調査・データ愛知、岐阜、三重、静岡、長野の5県を管轄する名古屋税関は20日、管内の9月の輸出総額が14か月ぶりに前年同月比プラスに転じ、全国の半数を占める自動車輸出が12か月ぶり、7割を占める自動車部品輸出が23か月ぶりに前年同月実績を上回ったことを公表した。

管内貿易概況(速報)によると、管内の輸出総額は1兆5344億円で0.9%の増加。全国の輸出総額は回復基調ながら前年同月比マイナス(4.9%減)だったが、名古屋税関管内は自動車関連の復調に加え、重電機器(43.3%増)と科学光学機器(28%増)の増加が大きく貢献した。

一方、輸入総額は23.3%減の6359億円と、16か月連続で減少。全国の輸入総額も17.2%減だったが、これを上回る減少幅となった。主に、原粗油(42.3%減)と液化天然ガス(44%減)が大きく減少している。

12か月ぶりの増加となった自動車輸出は、ASEAN向けが42.6%減の140億円に留まったものの、主力輸出先の米国向けが21%増の2023億円、EU向けが24.1%増の648億円、中国向けが2.2倍増の183億円で、全体では0.1%増の4919億円となった。23か月ぶりに増加した自動車部品輸出は、中国向けと米国向けが増加し、全体で0.8%増の1932億円だった。

(出所:名古屋税関)