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ヤッホーブルーイングが配送リードタイム延長

2020年10月27日 (火)

環境・CSRクラフトビールメーカーのヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は26日、物流事業者の負荷軽減を図るため、商品の出荷から納品までにかかるリードタイムを延ばすなど、6項目からなる「ホワイト物流」推進運動自主行動宣言をまとめ、事務局に提出したと発表した。

新型コロナウイルスの影響で「内食」「家飲み」需要が高まっていることから、同社缶製品の出荷量は4-9月の半年間に前年比22%増と伸びているが、「クラフトビールメーカーとして持続可能な物流を目指した取り組みをさらに推進する」ためホワイト物流推進運動の趣旨に賛同、このほど宣言書をまとめた。

同社が取り組むのは、(1)物流の改善提案と協力(2)リードタイムの延長(3)納品日の集約(4)運送契約の書面化の推進(5)異常気象時などの運行の中止・中断(6)静脈物流の効率化――の6項目。

取引先や物流事業者から荷待ち時間、運転者の手作業による荷卸しの削減、附帯作業の合理化などが要請された場合に「真摯に協議に応じる」とともに「自らも積極的に提案する」ことを明記したほか、着荷主の理解を得て配送リードタイムを延長し、物流事業者の配車業務、運送の負荷低減に取り組む。また、納品日を集約することでトラックの積載率向上と計画的な運送を促し、「大手ビール会社の協力」を得ながら、パレットや空容器の回収にも取り組む。

リードタイムの延長によって、同社は「物量が早期に確定することで、トラック1台あたりの積載率の向上、集車・配車の効率化、夜間作業の軽減など物流事業者の負荷を軽減する」といった効果を見込む。現在は関東・中部・近畿へのリードタイムを1日(出荷後翌日納品)と設定しているが、今後は2日(出荷後中一日納品)に変更するという。