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ボルボとダイムラー、燃料電池量産へ合弁契約締結

2020年11月4日 (水)

M&A独ダイムラーは現地時間2日、ダイムラートラック社とボルボグループが、大型トラック向け燃料電池システムを開発・生産する合弁事業の立ち上げに合意し、正式に契約を締結したと発表した。

(出所:ダイムラー)

ダイムラーは、燃料電池と水素貯蔵システムの開発を手がけるメルセデス・ベンツ・フューエルセル社の事業をダイムラートラック内に移管し、「ダイムラートラック・フューエルセル」に改称。この事業にボルボグループが6億ユーロ(約734億円)を出資し、出資比率50対50の合弁事業とする。この取り引きには、関係当局による規制の見直しやその他の承認が必要となるが、2021年上半期中に完了する見通し。

合弁事業では、300キロワットを連続出力する大型トラック向け燃料電池など、出力の異なる複数の燃料電池システムを開発する方針で、これを応用した固定発電機用の燃料電池システム開発も視野に入れる。ダイムラートラック社は、ことしからロールスロイス社と固定式の非常用発電機の開発で協力関係にある。

ダイムラートラック社とボルボグループは、「燃料電池システムの開発・生産では協力するものの、自動車技術など、ほかの分野では引き続き競争関係にある」と強調。両社は、合弁事業が開発する燃料電池を自社のトラック・バスに搭載し、3年後に顧客テストを行うことを目指す。

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