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九州リースが物流施設事業参入、川崎の倉庫に出資

2020年11月10日 (火)

拠点・施設九州リースサービス(福岡市博多区)は9日、川崎市東扇島の冷蔵倉庫を取得する私募ファンドに出資し、物流施設事業に参入すると発表した。投資対象をこれまでの商業施設や住宅向けから物流施設に広げ、当面は需要の大きい関東や地元九州で既存物件への協調投資でノウハウの蓄積を図る。

今回、同社が出資した私募ファンドは玄海キャピタルマネジメントが組成した「東扇島インベストメント」で、九州リースサービスのほかに九州電力、九電不動産も投資している。

投資先の物流施設は東扇島地区に立地する築23年の冷蔵倉庫で、敷地面積5000平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造、地下1階、地上5階建て、延床面積は1万6000平方メートル。テナントは1社が専用で利用しており、安定した賃料収入を原資として配当収入を得る。

同社は「最終的には自社開発の物流施設も視野に入ってくるだろうが、まずは今回の事例のように他社と連携しながらノウハウの蓄積に努める」と長期的な事業として実績を重ねていく考えを強調。投資先については「関東だけでなく、九州を事業基盤としている関係から九州をメインに据えたい」としている。

▲物流施設の所在地図(出所:九州リース)