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エアロネクスト、山梨県小菅村にドローン実験線

2020年11月13日 (金)

M&Aエアロネクストは12日、山梨県小菅村とドローン配送の事業化や地域活性化に向けたドローン配送の活用で連携協定を結び、村内に物流ドローンの研究開発拠点兼試験飛行場とドローンの定期配送ルート(ドローン実験線)を開設する、と発表した。

小菅村は東京から2時間、多摩川源流部に位置する人口715人(9月1日時点)の自然に囲まれた村で、人口はピーク時から3分の1に減少し、高齢化率も46%と過疎高齢化が進む。特に物流面では大手配送会社の全国の配達限界エリアの一つとされ、配達頻度や回数の少なさが課題となっている。

エアロネクストでは、独自の機体構造設計技術を核に産業用ドローンの研究開発を重ねてきたが、荷物の有無や種類による重心の変容など、機体が不安定になる物流用途では特別な技術が必要になるとして、物流用ドローン機体「ネクストデリバリー」の開発に注力。

2022年度に陸上輸送が困難な地域で生活物資や医薬品を配送し、都市を含む地域での荷物配送を見据えた「空の産業革命レベル4」の実現に「十分な研究開発のための飛行環境や実証実験のフィールド、さらには社会実装に向けた具体的な定期航路の開設が不可欠」だとして、小菅村との連携協定を締結することにした。

小菅村の舩木直美村長は「連携協定の締結によってエアロネクストと小菅村がパートナーとなることで、村の発展に力添えしてもらえることに期待している。小菅村では14年に大雪災害にあい、その時にドローンの必要性を強く感じた。災害に強い村作りにもドローンを活用していければ」と話している。