調査・データ東京税関が18日に発表した成田空港と羽田空港の貨物取扱実績によると、10月の成田空港の国際貨物取扱量は18万2376トンで、前年同月比5%の増加となり、7か月ぶりに前年比プラスに転じた。積込量は8万2792トンで2%の増加、取卸量は9万9584トンで7.7%の増加だった。
積込量のうち、成田空港から輸出された貨物量を通関地域別でみると、成田地域通関の貨物が3.4%増加し、その他地域通関の貨物が24.9%増加した。成田地域通関の貨物が前年比プラスとなるのは24か月ぶりのこと。
また、輸入貨物でも成田地域通関の貨物が6.1%増加し、6か月ぶりにプラスに転じた。全体のおよそ2割を占める生鮮貨物が3.3%増加し、8割を占めるドライ貨物が6.8%増加している。
羽田空港の国際貨物は、4月以降徐々に回復しているものの、依然として旅客便減便の影響が大きく、総取扱量が前年同月実績の6割程度にとどまっている。