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近鉄エクス、中国上海の保税専用倉庫を移転

2020年12月3日 (木)

ロジスティクス近鉄エクスプレスは3日、中国法人のKWE中国が上海の輸入監管倉庫(保税専用倉庫)を移転し、8月5日に税関から認証を取得して正式に業務を開始した、と発表した。倉庫面積は9615平方メートル。

KBX トラック搬入口(出所:近鉄エクスプレス)

上海浦東空港から3キロ圏内の第一監管区の一角に位置する新監管倉庫は、外観がコーポレートカラーのブルーの建物となっていることから「KWEブルーボックス」と名付けられ、現地では「KBX」の通称で親しまれている。

上海浦東国際空港に到着した貨物は、危険品や保冷品などの特殊貨物を除き、航空会社の上屋から監管区内にあるフォワーダーの監管倉庫へ転送後、輸入通関が開始されるため、倉庫に備えられている機能やフォワーダーの業務品質は、上海の航空輸入サービスで重要なポイントとなる。

今回の移転により、倉庫面積は旧倉庫と比べて1.7倍に拡大、小口貨物用の移動式ラック導入やラックエリアを拡張するなど、業務品質を維持しながらこれまでよりも多くの貨物の荷扱いが可能となった。倉庫内にはULDワークステーションを設置し、日系フォワーダーで初めて掘り込み式のULD取卸し昇降機を導入。より高所でのULD解体作業が不要となり、安全性の高い作業を行うことで貨物のダメージ発生を防ぐことができるようになった。