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船の自動運転、郵船グループが大阪湾で有効性確認

2020年12月10日 (木)

▲実船試験の様子(出所:日本郵船)

調査・データ日本郵船は10日、グループ会社のMTIや神戸大学などが、9日に大阪湾で船の自動運転に関する実船試験を行ったことを発表した。

今回の試験では、あらかじめ設定した針路に従って自動で操縦するオートパイロット機能と、自動で最適な針路を選択する「AI操船支援システム」を組み合わせ、AIによる操船の有効性を確認。航行中の他船や障害物に対する避航行動を確認・評価したという。

「AI操船支援システム」は、AIの深層強化学習を応用し、膨大な数の航海シミュレーションから徐々に最適な避航行動を学習しており、関係者はさまざまな状況下で安全性と経済性に優れた避航操船行動を選択できるプログラムの開発を目指している。

将来的には「AI操船支援システム」を使った大型船の操船を実現し、有人自律運航船と無人運航船への技術展開にも取り組む。

▲実船試験で使用した神戸大学附属練習船「深江丸」(出所:日本郵船)