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日本郵船、着岸操船支援システムを開発

2019年3月13日 (水)

ロジスティクス日本郵船は12日、同グループのMTI、日本海洋科学と共に船舶の着岸操船を支援するシステムを開発したと発表した。同システムは着岸操船中の「岸壁接触のリスク」を可視化して知らせるもので、操船者の負担を軽減し、「人的要因」による接触事故の削減を目的としている。

▲支援システムの画面イメージ

同システムは、岸壁接触のリスクとなる「岸壁までの距離」、「船舶の速力」、「船体性能のパラメータ」、「タグボートの配置」、「気象データ」などの情報を解析して現在の接触事故リスクを色で表示して可視化する。

既に船舶に搭載する試験運用を済ませており、今後は同社が管理する船舶に順次導入する。また、日本海洋科学から同システムの販売も予定している。

同システムで採用した技術は、同社が開発を進める「操船や機関運転を自律制御とする有人の自動化船(最終判断は船員)」へ応用が期待されており、同社はタグボートの自動運転実証実験を年内に行い、追って内航船、外航船へ開発を進めていく。

▲試験運用の様子