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広島県大崎上島町でオンデマンド物流の実証実験

2020年12月15日 (火)

調査・データ損害保険ジャパンは15日、広島県大崎上島町でオンデマンド交通技術・自動運転車両を活用した物流の実証実験などに協力すると発表した。

香港のパーセプティンジャパン社に協力し、国土交通省の「スマートアイランド推進実証調査」に採択された大崎上島町スマートアイランド推進協議会が富士通と共同で実施する実証実験に、自動運転リスクアセスメントと自動運転専用保険を提供する。

大崎上島町スマートアイランド推進協議会は富士通総研、大崎上島町、さんようバス、広島商船高専の4者で構成。ドライバーの高齢化や人材不足、利用者の減少が深刻化し、公共交通機関の維持が危惧されている同町の白水港と垂水港の区間で、17日から20日までオンデマンド交通技術と自動運転車両を活用した人・モノの移動手段の有効性を検証する。

このうち物流に関する実証実験では、白水港と垂水港の近くに住む宅配利用者が、港に近い事業者に電話で商品を注文し、事業者が商品配達のために自動運転車両による運送を電話やウェブサイトで予約、「オンデマンド交通サービス」を介してセーフティードライバーが乗車する自動運転車両に予約情報がコールセンターから連絡され、自動運転車両で利用者に配達する流れ——を確かめる。

使用車両は自動運転の超小型モビリティ「マクニ・カー01」で、平均時速10キロを想定。テストドライバーが同乗し、緊急時には車両を操作する。損保ジャパンは走行エリアのリスクアセスメントを実施することで事故を予防する役割を担う。