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休業・時短営業中の飲食店勤務者限定、倉庫求人

2020年12月15日 (火)

ロジスティクス在庫処分サイトを運営するshoichi(ショウイチ、大阪市中央区)は15日、同市西成区にある2か所の同社倉庫で、「休業・時短営業を行っている飲食店」の勤務者に限定した求人募集を開始する、と発表した。

休業・時短営業中の飲食店勤務者限定で求人募集を行う理由について、同社は「コロナ禍で収入が減少している人を応援し、地域社会に貢献するため」と説明している。

仕事はアパレル物流倉庫内の軽作業で、受注業務、営業事務も受け付ける。勤務時間は2時間程度。「勤務先が通常営業になれば即時に辞めても構わない」(同社)という。

依然厳しい中での互助として

本日15日の厚生労働省発表によれば、新型コロナウイルス感染拡大に関連する解雇や雇い止めは11日時点で見込みを含めて7万6543人で前週よりも1202人増加、そのうち非正規労働者が6割に当たる702人を占めた。

業種別では製造業1万5310人、飲食業1万902人、小売業1万272人、宿泊業9542人、労働者派遣業は5064人。都道府県別では東京都が1万8476人、大阪府6581人、愛知県4315人、神奈川県3354人、北海道2979人。

この数字だけでも深刻甚だしいが、いまだに事態は収束にほど遠い。物流業界でも繁閑の波に対応するために早朝・深夜などの時間帯の人員を厚くする、といった手当てに際し、ぜひコロナ禍失職者の雇い入れをご検討いただきたいと願う。

意気に感じて無理をするのは禁物だが、残業や休日出勤の枠を融通することなら可能である現場もあるはずだ。「困ったときはお互いさま」など、言わずもがなだと思う。(企画編集委員・永田利紀)