国際米フェデックス傘下のフェデックスエクスプレスは15日、フランス・トゥールーズの拠点で「ATR72-600F」航空機を受領したと発表した。同社は2017年11月に30台を発注しており、今回の受領が最初の機体。今後、毎年5機ずつ納入されるという。
この貨物専用機は、フランスとイタリアの航空機メーカーが合弁事業として設立したATR社のプロペラ機で、ATRが製造した貨物専用機はATR72-600Fが初めて。
最初の1機を受領したフェデックスエクスプレスでは「大きなジェット機で常にアクセスできるとは限らない場所で、より多くの顧客にサービスを提供」(スコットストルミンガー上級副社長兼CEO)できるような運航に投入する方針。
機体は大きな貨物ドアを備え、バルク貨物とユニットロードデバイス(ULD)を組み合わせて積載できる。積載量はバルク貨物が2630立方フィート(74.5立方メートル)で、ULDモードは最大7つのLD3コンテナか88×108パレット5枚分を収容する。