メディカルDHLは21日、ブリュッセルからシンガポールに向けた新型コロナウイルスワクチンの1回目の貨物便輸送を終えたと発表した。高度なGPSを備えた温度トラッカーをサーマルシッパーボックス内に梱包し、出荷の全過程で可視化できるように配慮したという。
ワクチン輸送を手配したのはDHLグループのDHLグローバルフォワーディングで、ベルギーのプールスにある製造現場からワクチンの収集を手配、ブリュッセル国際空港への道程では貨物に警備員が同行した。
貨物は12月21日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着し、そこでDHLが通関手続きとシンガポールの指定された場所への最終配達を処理。「特別な荷送人ボックス」を欧州に返送する業務も担う。
DHLグローバルフォワーディングアジアパシフィックのCEO、ケルビンレオン氏は「私たちはDHLのソリューションが最も厳しいワクチン要件を念頭に置いて徹底的にテストされていることを確認するために、何か月も準備してきた。実行可能性を確認するためにトライアルも実行した」と万全な準備で輸送に臨んだことを説明した。