ECアリババは14日、東南アジアで展開するECプラットフォーム「Lazada」(ラザダ)がアリババ傘下の物流会社「菜鳥国際」と提携し、物流サービスを全面的に刷新して日本のEC出店企業向け「ピックアップサービス」の提供を開始した、と発表した。このサービスを利用してラザダの国内物流拠点に輸出商品を送ることにより、日本企業は東南アジア6か国の消費者に自社商品を届けられるようになる。併せて、ピックアップサービスの対象範囲も関東から関西へと拡大した。
アリババは「アリババ経済圏の成長の副産物として物流ネットワークが発展したことで、ラザダの物流ソリューションであるLGS(Lazada Global Shipping)が日本企業の東南アジア市場への参入支援を継続できるようになる」と説明、同社の事業拡大が物流サービスの発展につながり、その経済圏の中で日本企業の東南アジア進出を促す仕組みに発展したことを強調した。
ラザダは、今月初旬に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏一都三県でピックアップ(集荷)サービスを開始、14日にはオンラインピックアップサービスを大阪市北区、中央区、西区、大正区、天王寺区など主要24区で立ち上げるなど、急ピッチで提供サービス・エリアを拡大。当面はピックアップサービスを無料で提供し、越境ECを手がける日本企業に利用を促す。
同社は東南アジアを中心にフルフィルメントセンター、仕分けセンター、ラストワンマイル配送ステーションなど400か所を超える物流拠点を運営、45社のロジスティクスパートナーと連携している。