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国交省、東京貨物ターミナル-羽田空港間の新路線許可

2021年1月20日 (水)

ロジスティクス国土交通省鉄道局は20日、東日本旅客鉄道(JR東日本)が申請していた「羽田空港アクセス線」の鉄道事業を許可した。

整備区間は東京貨物ターミナルと羽田空港新駅(仮称)の5キロで、事業費は車両費を除き3000億円を見込む。2029年度の開業を目指し、開業すれば1日72本(片道)、1時間あたり4本の運行を想定している。

港湾への乗り入れにも期待

 

空港への貨物線引込みとTC稼働が国内で標準化することは、物流事業者を経由した後に消費者へのコスト還元や利便性向上への道筋となる。

さらに進めて、港湾部との連結も増進させてもらいたいと願う。エネルギー基地の草案も魅力的だが、非生鮮品や時間制約の少ない貨物については、海運利用の積極化をなすべきだ。

コスト面では圧倒的となる――運べる容量が陸運とは比較にならないほど多大――ゆえに、運送物1個あたりのコストも大幅に抑えられる可能性が高い。それを完結させるためには、空路同様に接続する「次」の運輸手段にかかってくる。空港に比して鉄道接続に易く、住居エリアに近い立地であることも港湾の魅力のひとつだ。

島国であるわが国の利点を生かすという意義は大きいと思える。(企画編集委員・永田利紀)

(出所:国土交通省)