拠点・施設横浜冷凍は21日、福岡市東区のアイランドシティみなとづくりエリアに「福岡ISLAND CITY(アイランドシティ)物流センター」を竣工した、と発表した。
同センターは、屋上太陽光発電システムや自然冷媒冷凍機(NH3/CO2)を採用して環境に優しい冷凍冷蔵倉庫となっているほか、貨物の長期保管に優れた自然対流冷却方式(Sittory2)や、カーゴナビゲーションシステムと連動する電動式移動ラック、トラック予約受付システムなどを導入し、省人化と効率的な入出庫を実現する。
また、センター内に福岡運輸がトラック営業所を設け、これまで佐賀県内の物流拠点2か所に分散していた輸送網を集約することで、従来の配送体制と比べて二酸化炭素排出量を68%、トラックの待機時間を70%削減。トラック営業所併設とトラック予約受付システム導入の取り組みが物流総合効率化法の認定を受けた。
横浜冷凍の吉川俊雄会長は、「当社最大規模で最新鋭の物流センターであり、海の玄関口ともいえる博多港に拠点を構えることができた。ヨコレイは今後とも地区の低温物流網の構築に努力していく」と竣工式であいさつした。
構造・規模:鉄筋コンクリート造4階建
敷地面積:1万4504平方メートル
延床面積:2万7195平方メートル
冷蔵収容能力:3万2265トン(F級:3万1594トン、C級:671トン)
主な設備:自然対流冷却方式(Sittory2)、トラック予約受付システム、電動式移動ラック、カーゴナビゲーションシステム、太陽光発電システム(487.4kW)、ハイブリッドデシカント陽圧除湿空調システム、BEMS(Building Energy Management System)、垂直搬送機(カゴ台車対応)、全館LED照明