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商船三井、ドライバルク事業統合へ新会社

2021年1月29日 (金)

ロジスティクス商船三井は1月29日、ドライバルク事業を再編する取り組みの一環として、4月1日付で商船三井近海の社名を「商船三井ドライバルク」へ変更するとともに、1年後の2022年4月1日には商船三井の不定期船事業、木材チップ船事業、一部のパナマックス事業を商船三井ドライバルクに統合する、と発表した。業務委託などの手法で統合対象事業の営業活動を一体化する。

同社はこれまでもドライバルク事業で市況の悪化に伴う構造改革や組織再編を行い、コスト構造の最適化や市況エクスポージャーの削減に取り組んできたが、今回の組織再編については「これまでとは異なり、商船三井グループの総力を結集することで顧客への提供価値を高めるとともに輸送品質の向上を図り、ドライバルク輸送市場での商船三井グループの競争力を向上させることを狙いとしている」と説明。

新会社は載貨重量が1万トンから10万トンまでのばら積み船、木材チップ船、多目的船など多様な船型・船種合わせて200隻を運航する「これまでにないユニークな事業体」(商船三井)になる。統合に先立ち、1年前の21年4月から営業活動を一体化し、これらすべての船型に対応する「ワンストップサービス」を開始する。

商船三井近海の永田健一社長は3月31日付で退任し、商船三井執行役員の菊地和彦氏が新社長に、商船三井内航の中島正歳社長が副社長にそれぞれ就任する。