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商船三井など3社、水素燃料エンジンの実船実証

2021年11月10日 (水)

▲水素燃料エンジンのイメージ(出所:商船三井)

調査・データ商船三井と商船三井ドライバルク(東京都港区)、ジャパンエンジンコーポレーションの3社は9日、ジャパンエンジンが世界に先駆けて開発する舶用低速2ストローク水素燃料エンジンを商船三井と商船三井ドライバルクの運航船に搭載し、実船での実証運航に向けて協力を行うことで基本合意したと発表した。

気候変動対策として温室効果ガス削減の動きが加速するなかで、海運業界においても環境に配慮した次世代燃料への転換を推進する。発電やモビリティーなどの各産業界における水素利活用の進展に応じて水素サプライチェーンの世界的な拡大が期待されており、海運業界においても水素燃料が有望な次世代燃料の一つの選択肢として着目されている。

ジャパンエンジンは、川崎重工業とヤンマーパワーテクノロジーとともに、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業に採択され、外航・内航大型船用の推進用主機関としては世界初となる水素燃料エンジンを開発中だ。

商船三井グループは「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」で、2050年までのネットゼロ・エミッション達成と2020年代中のネットゼロ・エミッション外航船の運航開始を目指している。今回の基本合意を契機として、商船三井、商船三井ドライバルク、ジャパンエンジンの3社は、水素燃料エンジンを搭載して実船実証運航を行い、ネットゼロ・エミッション水素燃料船の市場投入と普及を推進する。