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ヤンゴン港で輸出荷受け再開、物流の影響限定的か

2021年2月2日 (火)

国際ミャンマーで1日に発生した国軍のクーデターによる物流への影響が懸念されるなか、国際フォワーダーの阪急阪神エクスプレスによると、2日時点でヤンゴン港は稼働状態を維持し、一時封鎖されて休止となっていた輸出貨物の荷受けについても再開された。

このクーデターには国際的にネガティブな反応が目立っているが、これまで高い経済成長率が外資を呼び込んできた背景もあるだけに、当事者の軍部が各国の反応を意識して「物流は止めない」方針を示したものと受け止められている。阪急阪神エクスプレスは「希望的観測も含まれるが、物流への影響は限定的ではないか」とみている。

空港は依然として閉鎖されているが、ヤンゴン港のほか陸運が通常通り稼働し、税関も航空貨物を除いて輸出入申告が可能となっている。また通信環境もワイファイ通信が可能。

阪急阪神エクスプレスは2日までに、日本からの出向社員を含めたミャンマー法人の従業員とその家族全員の安全を確認。すべての従業員を在宅勤務として、輸出入業務(書類手続き)にも対応している。ただ、1日からヤンゴン市のミャンマー本社、ロジスティクスセンター2か所の拠点は閉鎖中だという。