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商船三井、航路選択などで米AI企業との協業拡大

2021年2月9日 (火)

(出所:商船三井)

ロジスティクス商船三井は9日、米国のシリコンバレーに本社を置くスタートアップのベアリングと2019年に開始した協業を拡大すると発表した。人工知能(AI)を活用して船舶運航の効率化に取り組む同社とは、これまでに最適な航路の選択(スマート・ルーティング)に関する共同研究などを実施してきたが、一定の効果が期待できると判断したことから提携関係を強化する。両社はすでに、最適な推進性能の選択のための検証に取り組んでいるという。

スマート・ルーティングは、目的地に至るまでに選択できる航路や出力などのデータを学習したAIが、数万通りの組み合わせの中から最適な航路や推進出力の推奨案を、高速衛星通信サービスを通じて船長と運航担当者に提示するもの。船長と運航担当者は、航海の進捗や気象海象の変化に応じて随時更新される推奨案をもとに、最適な航路を選択することができる。商船三井は最適な航路の選択が、温室効果ガスの排出削減にもつながることをアピールしている。