
(出所:両備HD)
ロジスティクス両備ホールディングス(岡山市)の貨物運送部門「両備トランスポートカンパニー」は5日、EC事業者と物流会社の6社と提携し、宅配事業に参入した。女性社員が中心となって考案した専用ラッピング車両3台で事業を始め、2021年度に30台、23年度に110台まで拡大する方針。
両備トランスポートカンパニーはこれまでトラックを用いたBtoBの運送を中心に展開してきたが、コロナ禍で成長を続ける通販・EC市場の宅配需要を見込み、同事業に参入。両備グループでは、タクシー・バス事業で地域の交通インフラを担っており、新たに展開する宅配事業でも地域密着型の「接客型コミュニティ物流」を目指す。
当面の間は岡山県と広島県を配送エリアとし、既存の物流拠点に軽貨物車両を配置して宅配事業を行う。荷主の要望に応じて宅配専用拠点の新設やエリアの拡大も検討し、将来的には配送協力会社を増やしながら全国に対応エリアを広げていく。また、既存のトラック輸送を生かし、EC事業者などに拠点間輸送とラストワンマイル輸送をセットで提供することも視野に入れて
おり、荷主の要望に柔軟に対応していくという。

(出所:両備HD)