国際DHLとボルボ・トラックはこのほど、欧州での長距離輸送における大型電気トラックの導入推進に向けたパートナーシップ契約を締結した。近隣の都市間や都市内など、比較的短距離で使用されることが多い電気トラックに関して、大型車の活用と輸送の長距離化に取り組む考え。
3月にはスウェーデンのヨーテボリとヨンショーピングの間で、ボルボ「FH」による運行試験を開始する。150キロメートル離れた両都市にあるDHLの貨物ターミナルを結ぶもので、充電インフラの適切な導入や運用、運転距離や積載重量の最適化に向けた情報やノウハウを収得するという。
同試験において、顧客は出荷する小包やパレットごとに固定の追加料金を支払うこととなっており、追加料金による収入はスウェーデン国内におけるクリーンテクノロジー開発のための投資に向けられる。なお、両社は将来的な目標として、ともに二酸化炭素排出量のゼロ化を掲げている。