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GLP、SDGs支援ローンで700億円調達

2021年2月26日 (金)

拠点・施設物流施設の開発・運営事業を展開する日本GLP(東京都港区)によれば、シンガポールに本社を置く親会社のGLPはこのほど、銀行10行が参加するサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)を組成し、6億5800万米ドルを調達した。SSLの組成は同社にとって初の取り組みで、調達額はアジア太平洋地域で最大規模という。

SLLは、環境・社会的に持続可能な経済目標(SDGs)の達成を促すもので、借り手のESG(環境・社会・ガバナンス)戦略とに合った取組目標を設定し、その達成状況に応じて借入人にインセンティブを与える。GLPは、調達した資金を気候変動の緩和やグリーンビルディング(環境配慮型の建築物)の推進に向けて使用するとしており、取組目標を達成した場合は金利の負担軽減を受ける。

GLPは発表に際して「初のSLLの規模は、GLPがいかにサステナビリティに関する実績を活かしているか、またESGパフォーマンスと財務指標が良好であるかを証明している」とアピール。合わせて、ビジネスを展開する各地域社会の持続性向上への貢献を謳っている。

なお、GLPグループはこれまでに、SLLやグリーンボンドの発行によって10億米ドル(1060億円)以上を調達している。