日通とドコモ、点呼点検システム共同開発へ

M&A日本通運とNTTドコモは、4月1日から「点呼・運行前点検システム」の共同開発を開始する。日々の点呼業務の省力化と高精度な点呼・点検の実施に向けたもの。NTTドコモが日本通運のオペレーション支援システムに通信回線やスマートフォンを提供するなど、両社は2013年からを協力関係にある。

18年6月からは国土交通省の予算事業として、機械化による点呼の精度向上に関する共同研究も開始しており、今回の共同開発はこれまでの共同研究をさらに発展させたもの。宿泊を伴う運送業務における遠隔点呼や、2泊以上の業務時に行う中間点呼への対応、プッシュ通知を利用したワークフロー化などにより、全ての点呼を非対面で行うことが可能なシステムの実現を目指す。

9月末までの半年間、日本通運が現場において、さまざまな乗務パターンや車種に関する実証事業を行い、NTTドコモは管理者やドライバーの意見を反映した上で、システム開発に当たる。NTTドコモは開発を完了したのち、多くの貨物運送事業者がシステムを活用できるよう、22年度以降の商用化を目指すとしている。