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パナソニック、米物流ソフト会社7700億円で買収

2021年4月23日 (金)

M&Aパナソニックは23日、製造・物流業向けソフトウェア開発企業の米国ブルーヨンダー社の買収を発表した。パナソニックは昨年7月にブルーヨンダー株の20%を取得していたが、米国のファンドから残りの80%を追加取得する。買収総額は71億米ドル(7662億円)。

ブルーヨンダーはAIや機械技術を活用したサプライチェーン管理(SCM)ソフトウェアの開発企業で、設立は2005年。18年にJDAソフトウェアが買収し、JDAソフトウェアはその後、昨年に社名をブルーヨンダーに改称している。現在はグローバル企業を中心に3000社超の顧客を抱え、20年度の売上高は10億1300万米ドル(1093億円)。

パナソニックはブルーヨンダーのソフトウェア開発の知見を、同社のハードと組み合わせることで、製造業中心の既存ビジネスからソリューションビジネスへのシフトを進める。また、自社のサプライチェーンのコスト競争力強化にも努める。

パナソニックは来年4月に持株会社制に移行する予定で、分社化により設立するパナソニックコネクト社は「現場プロセス」のイノベーションに注力する考え。パナソニックとブルーヨンダーは、最終的に「オートノマス(自律的)なサプライチェーン」の実現を目指すとしている。