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ANA貨物部門の売上が過去最高の1605億円

2021年4月30日 (金)

財務・人事ANAホールディングスが4月30日に発表した2021年3月期の連結決算によると、ANAブランドで運営している貨物部門は旅客便の運休・減便により輸送スペースが不足し、国際線貨物輸送重量が24.4%減の65.5万トンだったものの、需給のひっ迫によって運賃が高騰し、売上高は過去最高の1605億円(前期比56.3%増)となった。

前期は、第1四半期にマスクなど緊急物資の輸送需要が増加し、8月以降は自動車関連部品や半導体、電子機器などの需要が回復。特に第4四半期は海上輸送が混雑し、需給のひっ迫が継続した。

同社では、10月に成田=フランクフルト線、12月に成田=バンコク線に大型貨物機のボーイング777F型機を投入したほか、貨物専用機の臨時貨物便や、旅客機を使用した貨物専用便を積極的に運航するなどして需要の取り込みを図った。ことし2月からは、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの輸送を開始している。