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ANA貨物収入が過去最高、旅客機の貨物便転用が奏功

2021年1月29日 (金)

財務・人事ANAホールディングスが1月29日に発表した今3月期第3四半期連結決算によると、ANAブランドで運営している貨物部門は、新型コロナウイルスの影響で旅客便の運休や減便が世界的に広がっているために貨物スペースが確保しきれなかったことを受け、有効貨物トンキロが前年同期比46%減少した。

一方で第1四半期(20年4-6月期)にマスクなどの緊急物資の輸送需要が増加したほか、8月から完成車・自動車部品や半導体・電子機器などの需要が回復しはじめ、10月以降は前年並みの水準に達して需給のひっ迫が継続。

こうしたなか、同社は貨物専用機による臨時便・チャーター便を設定したほか、10月に成田=フランクフルト線、12月に成田=バンコク線に大型貨物機ボーイング777F型機を就航させ、旅客機を使用した貨物臨時便を大幅に増やすなど、積極的に需要の取り込みを図ったことで、10-12月の収入が過去最高を更新。第3四半期の貨物収入は前年を大きく上回り、30%増の1016億円を確保した。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/3Q21/3/中間21/3/1Q20/3/通期
売上高527,614 [-66.7%]291,834 [-72.4%]121,608 [-75.7%]1,974,216 [-4.1%]
営業利益-362,408 [ - ]-280,950 [ - ]-159,065 [ - ]60,806 [-63.2%]
最終利益-309,575 [ - ]-188,477 [ - ]-108,819 [ - ]27,655 [-75%]
売上高営業利益率-68.7%-96.3%-130.8%3.1%