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川崎近海汽船、内航部門の不調響き営利78.9%減

2021年4月30日 (金)

財務・人事川崎近海汽船が4月30日に発表した2021年3月期の連結決算は、売上高が370億5900万円(前年同期比16.4%減)、営業利益が4億400万円(78.9%減)、経常利益が1億8700万円(90.2%減)と、大きく利益を失った。

コロナ禍による運賃市況の悪化や輸送量の減少に加え、内航部門の運送契約終了による運航隻数の減少や、燃料油価格の下落に伴う燃料調整金収入の減少などが減収要因となり、減収の影響で利益も大きく落ち込んだ。

特に内航部門はフェリー輸送でトラックを除く旅客・乗用車の輸送量が大きく減少。不定期船輸送でも石灰石・石炭の専用船や一般貨物船の稼働が前年実績を下回った。これにより、部門売上が13.8%減少し、部門利益が45.2%減少した。

一方で、近海部門はコロナ禍における貨物輸送量の落ち込みや航海数の減少で20.5%の減収となったものの、荷動きに伴う船隊規模の調整や借船料・燃料費などの減少により、部門損益が前期の3億5000万円の損失から2億9100万円の損失に改善した。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/通期 [前年同期比]21/3/3Q [前年同期比]21/3/中間 [前年同期比]21/3/1Q [前年同期比]
売上高37,059 [-16.4%]27,820 [-18.3%]18,154 [-19.3%]9,080 [-18.1%]
営業利益404 [-78.9%]966 [-53.5%]235 [-83.7%]-316 [ - ]
最終利益-112 [ - ]695 [-57.3%]462 [-57.5%]-127 [ - ]
売上高営業利益率1.1%3.5%1.3%-3.5%