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川崎近海汽船、近海部門の損失拡大

2020年4月30日 (木)

財務・人事川崎近海汽船が30日に発表した2020年3月期の連結決算は、売上高443億3700万円(前年同期比3.1%減)、営業利益19億1300万円(4.6%減)、経常利益19億700万円(6.8%減)と減収減益で着地した。

内航海運は3Qまで堅調な荷動きが続いたが、4Qから新型コロナウイルスの影響が出始め、外航海運では中国経済の減速などで市況が回復しないうちにウイルスが流行したため、先行きが一層不透明な状況となった。

近海部門の輸送量は、鋼材輸送が前期を上回る実績となったものの、バルク輸送が低調に推移した影響を受けて全体では前期比マイナス。部門損益は3億5000万円の損失で、計画を下回って損失が拡大した。

内航部門は紙製品・水産品の減少を受けて北海道航路が低調だったが、清水-大分航路では運航船の入れ替えを実施したことで輸送量が大幅に増加。部門損益は、減価償却費・入渠費用の減少などにより14.8%増益の20億8500万円だった。