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日通総研短観、4-6月は2年半ぶりプラス転換か

2021年4月30日 (金)

調査・データ日通総合研究所(日通総研)が4月30日に公表した企業物流短期動向調査(日通総研短観)の調査結果によると、国内向け出荷量の荷動き指数の2021年1-3月の実績はマイナス16で、前四半期(20年10-12月)比で24ポイント上昇した。4-6月の予想はプラス4に転じ、前四半期比で20ポイント上昇する見通し。プラス転換すれば2年半ぶりとなる。

(出所:日通総研)

業種別荷動き指数の1-3月の実績は、対象15業種のうち12業種が上昇したものの、プラスだったのは精密機械のみ。その他は一般機械がゼロ水準で、残り13業種はマイナスだった。4-6月は全業種の上昇、精密機械と一般機械に加えて鉄鋼・非鉄、輸送用機械、パルプ・紙など9業種のプラスを予想する。

その他の指数もおおむね、4-6月は1-3月の上昇傾向を維持する見通し。輸送機関別の利用動向指数は、1-3月の実績は全6機関でマイナスだったが、4-6月は3機関でプラス転換を予想する。輸出入貨物量の荷動き指数は、1-3月は全4機関中、ゼロ水準とマイナスが各2機関だったが、4-6月は3機関のプラス転換を見込む。

在庫量と営業倉庫保管料の動向指数は、1-3月は全3分野がマイナスだったが、4-6月は2分野のみマイナスを予想。運賃・料金の動向指数は、1-3月は全6機関中5機関がプラスだったが、4-6月は全機関のプラスを予想する。

物流コスト割合の動向指数は、1-3月は全15業種がプラスで、業種全体のポイントはプラス15。4-6月は14業種のプラスを見込み、業種全体のポイントはプラス19を予想する。

なお、今回の調査対象は製造業と卸売業の計2500社で、827社が回答。回答率は33.1%だった。