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4月景況感、運輸・倉庫業は3か月連続の改善

2021年5月12日 (水)

調査・データ帝国データバンクが11日に公表した4月の景気動向調査(有効回答1万1003社)によると、景況感を表す景気DIは前月比0.3ポイント増の38.3となり、3か月連続で改善した。業界別では「運輸・倉庫」は0.6ポイント増の34.5ポイントとなり、同じく3か月連続の改善となった。

▲全国の景気DIの推移(出所:帝国データバンク)

現況について回答したある倉庫業者は、「自動車産業が回復したことによる取扱増加、コンテナ不足による海上運賃の高騰、航空輸送への切り替え増加」などが1月以降の物流業界の好調につながっていると分析。ある一般貨物自動車運送業者は「個人向けの宅配荷物増加や輸入貨物増加」により、景況感に回復が見られると伝えた。

なお、帝国データバンクは今後の国内景気動向について「緩やかな上向き傾向」との見方を示しているが、運輸・倉庫業については「燃料価格が高騰する恐れ」(一般貨物自動車運送業者)、「半導体不足による自動車メーカーの生産調整や新型ウイルスの再流行による経済の停滞」(倉庫業者)など、悲観する声も上がっているという。