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神戸市、温度管理ミスでワクチン960回分失う

2021年5月13日 (木)

行政・団体神戸市は、11日に3つの集団接種会場に配送された新型コロナワクチンの管理において、温度管理のミスにより、ファイザー社製ワクチン192バイアル(960回接種分)が使用できなくなったと発表した。関与した配送業者などについては明らかにしていない。

ワクチンは配送業者が会場に配送した後も、保冷ボックスに入ったまま保管する必要があったが、配達員はワクチンが入った発泡スチロール箱を取り出して現地の委託スタッフに渡し、保冷ボックスを回収。その後は常温の状態が最長3時間継続したという。ファイザー社製ワクチンは常温で解凍した場合、2時間以内に希釈する必要がある。

これまでは配送業者から保冷ボックスに入れたままワクチンを受領し、保冷庫の鍵を管理する責任者の市職員が到着後にワクチンを格納していた。同市はこれらの管理プロセスが、配達員にまで徹底されていなかったとの見方を示している。

なお、事故の発生日には3会場で合計160人が接種を受けたが、いずれの会場でも事故が発生したワクチンは使用されなかった。同市は今後、ワクチンの受け取りを配送業者や委託業者のみに任せず、市職員の配置時間を前倒ししてワクチンの受領・管理にあたるとしている。