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乾汽船13億円の経常赤字、今上期に黒字転換見込む

2021年5月14日 (金)

財務・人事乾汽船が14日に発表した2021年3月期の連結決算は、外航海運事業の売船や借船の返却に伴う稼働日数の減少などにより、売上高が前期比13.3%減の188億7900万円となり、経常損益が13億2900万円の損失(前期10億8000万円の損失)、最終損益が11億8600万円の損失(前期8000万円の利益)となった。

倉庫・運送事業では、一般貨物の取扱高は小幅な減少にとどまったが、引越業の取扱高が新型コロナウイルスの影響で大きく減少。文書倉庫の減価償却費の増加もあり、部門売上39億400万円、部門損益1億9800万円の損失(前期4500万円の利益)で着地した。

外航海運事業は、稼働日数の減少に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い船舶の維持管理コストが増加。部門売上が103億7100万円(18.6%減)、部門損益が27億900万円の損失(前期26億100万円の損失)となった。

今期は、ハンディ船市況が堅調に推移することが予想されるほか、一般貨物や文書保管事業に対する新型コロナウイルスの影響は限定的とみていることから、中間決算で売上高140億2100万円(62.5%増)、経常利益25億8700万円(前年同期15億2000万円の損失)の黒字に転換し、通期で売上高270億8100万円(43.4%増)、経常利益39億2700万円(前期13億2900万円の損失)を見込む。