国際日本貨物鉄道(JR貨物)は19日、タイのバンコクに駐在員事務所を開設すると発表した。同国での貨物鉄道事業参入について、本格的に調査・検討を進めることが目的。同社にとっては、初めて海外に設ける拠点となる。
同社は2015年以降、同国の貨物鉄道輸送サービスの改善に向け、危険物などの輸送オペレーションや車両メンテナンスなどのノウハウをタイ政府に提供。合わせて、同国での輸送事業参入を検討していたという。今後は調査・検討の上で、事業化の実現を目指し、同国を含むアセアン諸国への進出も視野に入れる。
6月に駐在員事務所の開設を申請し、7月から本格的に業務を開始する見通し。日本から派遣する所長と、タイ人スタッフが1人が勤務する。開設に合わせて記念セレモニーも執り行う。
なお、同社は2018年には鴻池運輸と共同で、インドにおける完成車輸送のネットワーク構築に関する現地調査を実施している。